シロアリの巣
樹木被害
床下からの侵入
羽アリによる侵入
樹木被害 | 敷地内・敷地周辺の樹木や添木に被害が無いか定期的に確認しましょう。その他、切り株・枕木や地面に直接置いている木材などは注意が必要です。 |
床下からの侵入 | シロアリの進入経路の多くは床下からの進入です。床下が土間コンの場合でも基礎と土間コンの隙間・配管の隙間やクラック(ヒビ割れ)などから進入してきます。シロアリの侵入が無いかはもちろん、床下の湿気の状況や漏水等が無いか定期的に確認しましょう。 又、ポーチ柱・袖壁や在来工法の浴室などの確認が難しい場所は特に注意が必要です。 |
羽アリによる侵入 | 羽 アリの群飛期はシロアリが人前に姿を現わす唯一の時期です。群飛の時期や時刻に注意することによりシロアリの種類の判別にも役立ちます。ヤマトシロアリは 4月~5月頃の昼間に飛来し、イエシロアリは6月~7月頃の夜に電灯などの灯りに飛来します。羽アリが飛来し家屋に直接巣作りをする場合、雨漏れなどによ る場合も考えられますので、屋根・外壁やベランダなどの定期的な確認とメンテナンスが必要です。 又、羽アリを見かけた場合、周辺に数万~数十万匹のシロアリの巣があることが予測されますので更なる注意が必要です。 |
シロアリは雑食性昆虫です。
加害力は強烈で、木柱・杭木などの木材はもちろん、樹木や農作物、ダンボール、繊維類、コンクリートなども加害してしまします。
地震大国日本では、「阪神淡路大震災」や「東日本大震災」などをはじめ、各地で大きな地震が発生しています。
「阪神淡路大震災」では、実に約249,000棟(約46万世帯)の家屋が全壊または半壊しており、死者は6,434名にのぼり、その80%相当の約5,000人は家屋が倒壊し、下敷きになって圧死されました。
震災後に国土交通省や京都大学などの研究機関の調査により、倒壊した家屋の多くがシロアリ被害や腐朽により強度が低下していたことが確認されました。
そうしたことから、シロアリ対策の重要性も見直され、「長期優良住宅」などのメンテナンス計画にはシロアリ対策も記載されるようになりました。
シロアリ被害は、眼の届きにくい所で柱や土台など構造の主要部分を食害し、家屋に甚大な被害をあたえ強度を弱めてしまいます。
この九州でもいつ大きな震災にあうかわかりません、大切な家族を守るために家屋の総合メンテナンスの一環としてシロアリ対策も重要です。
ぜひ、定期的な確認と対策を行なって頂きたいと思います。
シロアリについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!シロアリってどんな虫?
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体形や生活がアリに似ているためシロアリという名がついていますが、シロアリはゴキブリの仲間で、アリはハチの仲間です。
日本には、22種類のシロアリが生息していますが、建物を加害するのはわずかで、代表的な種類として、日本全土的に生息するヤマトシロアリ、関東以南に生息するイエシロアリです。
そのほか、乾材シロアリの仲間であるアメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリの被害も増えてきている傾向にあります。
シロアリは社会性昆虫で、女王~働きアリなどの階級がありヤマトシロアリの場合、下図の通りとなります。
イエシロアリ
兵蟻:4~6.5mm程で頭部が卵型で威嚇すると乳白色の粘液を出す
職蟻:3~5mm程
有翅虫:7~9mm程(大部分は黄褐色)
多湿なところを好み、土中や建物内に塊状の巣を作ります。
6月~7月の雨が上がった日の夕方頃から光に向かって有翅虫が飛び出します。
ヤマトシロアリ
兵蟻・職蟻:3~6mm程で兵蟻の頭部は丸みのある長方形
有翅虫:5~7mm程(黒褐色で首回りが一部黄色い)
湿った材を好み、加害箇所の木材が巣となります。
4月~5月の雨上がりの晴れた日の日中に有翅虫が飛び出します。
アメリカカンザイシロアリ
兵蟻:8~11mm程でヤマトシロアリに似ているが体長が2倍ほど大きい
有翅虫:6~8mm程(黒褐色)
乾燥材を加害し、加害材の孔から砂粒状の糞を排出します。巣や蟻道は作らず加害箇所が巣を兼ね、小集団で複数の巣が存在することもあります。
主に6月~10月の日中に小規模に有翅虫が飛び出します。(条件が良ければその他の月でも飛び出します。)
女王・王
副女王・副王
兵蟻
職蟻(働きアリ)
最も多い個体数で全体の90~95%をしめます。
巣や蟻道の構築や修理などをする他、餌の採取や他の階級の世話などをうけもっています。